2012年10月10日水曜日

展覧会「内藤廣:18800 piecea 2012.6.13」


京都造形芸術大学では「美しさが人の心を豊かにする」をテーマに展覧会を企画。
第2回展覧会は、10月2日より「内藤廣:18800 piecea 2012.6.13」が開催されている。
東日本大震災以降、次世代に渡し得るより良い社会について考えること、そのひとつの表明として今回「祈りの場」が作られた。
内藤氏は昨年5月に被災地から帰ってきた後、死亡者数を紙に点で打ち込んでいき、その作業は三日三晩続いた。今回の展示は点をガラスピースに置き換えたもの。
ガラスピースは手作りのため同じものは無い。ガラスピースは亡くなった方と同じ様に個性があり、光によって表情が与えられた「個」の存在であり、光は人間と自然との共存という象徴的な美を想起させる。
エントランス床面にひとつひとつ焼きあげられた18,800個のガラスピースが敷き詰められ、窓から差し込む光がガラスピースに多彩なきらめきを生み出している。
展示会に併せ開催された内藤廣氏と岸和郎氏との対談「3.11以降の建築」が開催された。
互いの震災後の心の変化や近代社会について語られた。

2013年1月14日まで

0 件のコメント: