千代田区富士見で青木茂建築工房が進行中(着工は6月より開始)、「(仮称)富士見2丁目ビルリファイニング工事」の解体現場見学会へ。この見学会では、既存の仕上げと階段や構造上不要なコンクリートの壁などを解体した既存躯体があらわになった様子がみれる。
建物の健康状態を知るためには解体中の様子をみてもらうのがよいと考えており、同事務所ではこのような見学会を随時開催している。現在、事務所スタッフやオープンデスクなども募集中。
(以下、計画概要について配布資料より)
本計画は、ミサワホームと青木茂建築工房が業務提携をおこなったリファイニング建築です。リファイニング建築とは、弱体化した構造躯体の耐震性能を軽量化や補強によって現行レベルまで向上させるとともに、意匠の転換や用途変更、設備一新を行い、建物の長寿命化を図る手法です。また現行法に適用させることで、完了検査済証の交付を受けることが出来ます。ミサワホームは昭和56年(築36年)に建設された旧耐震基準の大原簿記学園を取得し、構造躯体を再利用しつつ、現行の基準に合わせた耐震補強工事を行います。また現代のライフスタイルにあった賃貸共同住宅への計画として、用途変更・増築・大規模の模様替えで工事種別で検査検証を再度、取得します。計画にあたり避難経路確保が必要となるため、1階一部を減築する一方、エレベーターの新設やバルコニーの増築を行い、賃貸共同住宅に必要な機能を付与しています。リファイニング後の建物は延床面積891㎡、間取りは1LDK13住戸と1ルーム3住戸で構成します。施工は大末建設が担います。
ミサワホームは、2015年より青木茂建築工房と業務提携をおこなっており、本計画はコラボレーションの第2弾となる。現在、青木茂建築工房事務所内に5名のミサワホーム社員が常駐している。
既存躯体補修工事仕様書に沿って調査し、補修方法を躯体箇所に記していく。
既存建物と完成後の外観イメージ
既存の外装タイルは撤去し、新規化粧材は塗壁とバルコニー幕板部は板金貼りとする。こうすることで外観のデザインを良くするだけでなく、建物の軽量化も図っている。
既存階段は蹴上と踏面寸法が現行法に適合していないため解体、階段は新設となる。あわせて、設置されていなかったEVも新設。
元々の用途が学校建築だったこともあり、天井高が高めで大開口の住戸になる様子。
竣工は、2018年2月の予定。竣工後の様子も本ブログにて掲載予定。
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