KYOTO Design Lab(D-lab)では、2017年と2018年の2回にわたり、スイスの建築家ユニットMade in Sàrl(ETH Zürich教授)との共同ワークショップを開催した。本展はその成果を展示するものである。
2017年に実施した「Inside and Outside of Kyoto」では、京都における見える境界/見えざる境界の探求をテーマにワークショップがおこなわれた。建築を専攻する学生らは4つのグループに分かれ、ビデオカメラを活用したリサーチ、既存の映像コンテンツに表象される京都の再解釈などを経て、最終的にサウンド、テキスト、イメージを駆使したムービーを完成させた。
2018年のワークショップのテーマは「Subtraction」である。デザイナーの創造行為は、基本的にはなにかを「加える(add)こと」である。「加えること」は、新しい価値の付与、問題の改善のように、なにかを施すことを意味する。本プロジェクトで参加学生は、フィールドリサーチとランドスケープの撮影、そして画像合成という一連の流れを通じて、何かを「引くこと(subtract)」で明らかになる、京都という都市の隠された特性を見出した。
左映像:2018年「Subtraction」、右映像:2017年「Inside and Outside of Kyoto」 |
2018年「本性」 |
展示は5月12日(日)まで。
4月6日(土)には、冨永美保氏、伊藤孝仁氏(建築家/tomito architecture)、中村健太郎氏(プログラマー、建築理論家/NPO法人モクチン企画理事、東京大学学術支援専門職員、なかむらけんたろう事務所主宰)をゲストに迎え、デザイン・建築領域において、リサーチとデザインを架橋する役割としての映像作品が評価される今、その教育的価値や実践についての可能性を探るギャラリートークも開催予定。
詳細はこちらを参照のこと。
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