2022年4月13日水曜日

紀尾井清堂「奇跡の一本松の根」展

紀尾井町にある、倫理研究所 紀尾井清堂にて「奇跡の一本松の根」展が来年2/9までの期間で開催中(観覧料無料、事前申込制)。
東日本大震災で高田松原に約7万本あったとされる松林が津波被害にあった中、奇跡的に残った一本松。その「奇跡の一本松」は、2012年に海水によるダメージで枯死が確認され、2013年にモニュメントとし保存整備されている。
 “根”は、幹と同様に保存処理作業が行われ、陸前高田市内の倉庫で保管されていた。 その“根”をみる機会があった建築家の内藤廣氏の提案により、自身が設計し2021年に竣工した倫理研究所の紀尾井清堂にて今回展示をする運びになった。
紀尾井清堂は、特定の機能を持たせず様々な企画を許容し自由に使える紀尾井町の建物としてつくられた。特に1階部分は街に開かれたギャラリーで、当面ここをどのように使うかを内藤氏と倫理研究所で思案していたという。 
▲「紀尾井清堂(2021)」設計:内藤廣建築設計事務所
▲中心部は約2t、幹を中心とし直径約10mにわたって張られていた根

これまで“根”は中心部のみ数回公開展示されたこともあったが、周辺部分もつなぎ合わせての展示は初めて(関連企画として、2022年2/5~13に高田松原津波復興記念公園内の屋外スペースで市民に展示公開されている)。 
1階で“根”の実物展示、2階ではNHK『ホリデーにっぽん-奇跡の一本松を追って-』を繰り返し上映している。 また3~5階も自由に見学可能。

内藤氏が「現代のパンテオン」のイメージで設計した建物は、光が降り注ぐトップライト・15m角のコンクリートキューブを支える多角形の4本柱・1階の床・壁仕上げに使われている特殊タイル・コンクリートを覆うガラススクリーンなどが特徴。」
見学予約・詳細はコチラより。

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