ベルリンのケレ建築事務所にて 2023年5月
At Kéré Architecture, Berlin, May 2023
©The Japan Art Association / The Sankei Shimbun
ディエベド・フランシス・ケレ
Diébédo Francis Kéré
©The Japan Art Association / The Sankei Shimbun
ディエベド・フランシス・ケレ氏は故国ブルキナファソなどアフリカを中心に、サステナブルな建物の在り方が注目される建築家である。地元の知恵や素材をいかして、気候風土に寄り添った建築は住民の参加を可能にし、地域の発展に寄与してきた。ドイツで木工技術を習得し、ベルリン工科大学で建築を学んだ後、「ケレ財団」を設立。学校のなかった故郷に地元の資源を活用して初の作品となる『ガンド小学校』(2001年)を完成させ、近年は、『リセ・ショルジュ中学校』(2016年)、『ブルキナ工科大学』(2020年)を建設、教育環境の改善にも貢献している。ドイツのベルリンを拠点に、アフリカ以外でもプロジェクトを成功させ、2022年、アフリカ出身で初めてプリツカー賞を受賞した。
『ガンド小学校』2001年 ブルキナファソ
Gando Primary School, 2001, Burkina Faso
Photo: Siméon Duchoud
Courtesy of Kéré Architecture
『ブルキナ工科大学』2020年
Burkina Institute of Technology (BIT), 2020
Photo: Jaime Herraiz
Courtesy of Kéré Architecture
『ベナン国会議事堂』外観の完成予想図
Rendering façade of Benin National Assembly
Courtesy of Kéré Architecture
他、各部門の受賞者は下記の通り。
第34回 高松宮殿下記念世界文化賞 受賞者
■ 絵画部門 ヴィヤ・セルミンス (アメリカ)
■ 彫刻部門 オラファー・エリアソン (アイスランド/デンマーク)
■ 建築部門 ディエベド・フランシス・ケレ (ブルキナファソ/ドイツ)
■ 音楽部門 ウィントン・マルサリス (アメリカ)
■ 演劇・映像部門 ロバート・ウィルソン (アメリカ)
第26回 若手芸術家奨励制度 対象団体
■ ルーラル・スタジオ (アメリカ)
■ ハーレム芸術学校 (アメリカ)
授賞式典は、10月18日(水)に東京・元赤坂の明治記念館で行われる。5部門の受賞者には、それぞれ顕彰メダルと感謝状、賞金 1500万円が贈られる。若手芸術家奨励制度の2団体には、9月12日(火)にワシントンDCでの発表記者会見の席上、奨励金250 万円がそれぞれ贈られた。
また、10月19日には建築部門受賞記念講演会2023「ディエベド・フランシス・ケレ 建築を語る」が鹿島 KI ビルにて行われる。聴講は事前申込の抽選方式。応募の詳細は公式サイトにて。
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