2026年4月21日火曜日

【小松ウォール工業】乃村工藝社と共同開発 可変型ユニットファニチャー「KICHI+」

小松ウオール工業と乃村工藝社は、ユニットファニチャー「KICHI+(キチタス)」を共同開発し、2026年4月7日から販売を開始した。
「KICHI+」は、高い収納性を持つシェルフの機能と、デスクとしての居住性を組み合わせたユニットファニチャーで、必要最小限まで要素を削ぎ落としたデザインと、工具を使わずにレイアウトを変更できる可変性が大きな特長だ。設計およびプロトタイプの検証を小松ウオール工業が担い、デザイン開発と監修を乃村工藝社が担当することで、両社の知見を生かした製品化が実現した。
製品コンセプトには「空間をワクワクさせる成長型の“基地”」という言葉が掲げられている。「KICHI+」は、働く人々の拠点となる“基地(KICHI)”として、使い手自身の発想や工夫によって空間を拡張しながら成長していく存在を目指す。棚板の高さは、オリジナルの「スナップボタン方式」により工具不要で直感的に変更でき、50ミリピッチでの調整にも対応する。レイアウト変更のたびに専門業者を頼る必要がなく、使用環境や用途の変化に柔軟に応じられる点が評価されている。

開発の背景には、乃村工藝社の社内研究開発組織「未来創造研究所」での問題意識がある。同研究所では、組織の成長や活動内容の変化に伴い、オフィスの改修や運用改善への投資が繰り返し発生している現状に着目。人が自然と集まりたくなる「場」を生み出すには、ユーザー自身の手で空間を組み替えられる可変性が不可欠であるとの結論に至ったという。一方、小松ウオール工業は、可動間仕切やトイレブースなどの分野で、長年にわたり空間を機能的に区切る技術を培ってきた。両社が検討を重ねた結果、収納性と可変性をあわせ持ち、空間に緩やかな境界を生み出せる「シェルフをベースとした什器」が最適であるとの認識で一致。小松ウオール工業の製作・施工技術と乃村工藝社のデザイン思想を融合させることで、「KICHI+」は具体的な製品としてかたちになった。

製品サイズは幅2400ミリ、高さ2400ミリ、奥行き1260ミリで、一般的なパーティションと同等の高さを持ちながら、存在感を抑えたプロポーションを実現している。天板にはシナ合板、フレームには焼付塗装を施したスチールを用い、無機質になりがちな執務空間に温かみを添える構成とした。棚一段あたり100キログラムの耐荷重を確保するなど、業務用途にも十分配慮されている。


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