福岡の街を舞台に、名作椅子を巡る都市回遊型のデザイン展が開催される。一般社団法人プロダクトデザイン研究所は、「名作椅子のエクスペディション」を5月15日から31日まで福岡市内で実施する。本展は、福岡を拠点に活動したインテリアデザイナーであり、世界的にも稀有なコレクターとして知られる永井敬二氏のコレクションをもとに企画された。永井氏は半世紀以上にわたり、約2万5000点にも及ぶデザインプロダクトを収集してきた人物で、今回はその膨大なコレクションの中から「椅子」に焦点を当てる。
ONE FUKUOKA BLDG.をメイン会場に、カッシーナ・イクスシー、六本松蔦屋書店、九州大学大橋キャンパス、太宰府天満宮、福岡県立美術館など、商業施設や文化施設、公共空間が会場となり、各所に名作椅子1脚ずつが期間限定で設置される。
特徴は、特定の会場に集約する形式ではなく、街全体を会場と見立てた点にある。主催者は本展を「Chair Expedition(椅子をさがす探検)」と位置づけ、来場者が福岡の街を歩きながら椅子を探し、偶然の出会いや発見を通じてデザインを体感する新しい鑑賞体験を提案する。
また、会期中は関連イベントも行われる。展示会場を巡ってシールを集めるスタンプシールラリーでは、特典や抽選券が用意され、抽選でカッシーナ・イクスシー提供の名作椅子が当たる企画も実施される。また、アーカイブホテル「BUNSHODO HOTEL」では、永井敬二コレクションに関連する家具や資料、書籍を客室内に展示する特別企画を展開。期間中の宿泊者向けに割引キャンペーンも予定されている。
入場は無料(一部会場を除く)。デザインプロダクトを「見る」だけでなく、「探し」「出会う」行為そのものを通じて、都市とデザインの関係を問い直す試みとして注目される。
名作椅子のエクスペディション特設サイト

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