KANADEMONOは、二子玉川 蔦屋家電で家具と本を組み合わせた体験型の展示「本と家具の物語展」を、4月3日から5日までの3日間にわたり開催した。同ブランドはこれまでオンラインを中心に家具を販売してきたが、サイズ感や素材を実際に確かめたいという声が多く寄せられていた。こうした背景から、今回は実際の暮らしの場面を想定した空間を用意し、家具を体験できる場としてのポップアップイベントが開催された。
会場は「ワークスペース」「ダイニングスペース」「猫との暮らし」という三つのテーマで構成され、130点以上の家具が展示された。家具に加えて、蔦屋家電のコンシェルジュとKANADEMONOスタッフが選書した書籍が各空間に配置され、家具と本が重なり合うことで暮らしのイメージが立ち上がるような構成となり、来場者がコーヒーを片手に椅子に腰かけ、ゆっくりと時間を過ごす様子も見られた。
展示の中核となっていたのは、1センチ単位のサイズオーダーが可能な「THE SERIES」だ。限られた住環境に合わせて柔軟に寸法を調整できる点が評価され、半円やラウンド型などの天板のバリエーションとあわせて紹介されたことで、具体的な設置イメージを持つ来場者も多かった。その一方、来場者の目を引いていたのが「猫との暮らし」をテーマにした空間である。猫の写真をもとに制作するオーダーラグや、猫が通り抜けられる構造を持つテーブルなどが展示されるなど、ペットと共に暮らす生活に即した提案が行われていた。
会期中には建築や設計に関わる来場者の姿も多く見られた。家具の表面的なデザインだけでなく、裏面の構造やエッジの仕上げ、金属脚の溶接などに注目する様子が目立ち、プロの視点からもプロダクトの完成度が確かめられていた。また、初めての試みとなるインテリア相談会も実施された。法人向けに提供してきたスタイリングサービスを一般来場者に開放したもので、図面やコーディネートツールを用いながら、実際の部屋のレイアウトをもとに家具配置を検討する場が設けられた。来場者からは、動線やサイズ感を具体的に把握できたことや、色や素材の組み合わせに対する不安が解消されたといった声が聞かれた。
オンラインを起点とするブランドにとって、実際の空間を通じた体験の場を設けた今回の取り組みは、素材や質感を直接確認したいという需要の大きさを改めて示す結果となった。家具と書籍を組み合わせた展示手法も、単なる商品紹介を超え、来場者が自身の生活を具体的に思い描くきっかけを提供していたようだ。
KANADEMONO







0 件のコメント:
コメントを投稿