2013年3月11日月曜日

磯崎新氏「アーク・ノヴァ」 可動式コンサートホール

東日本大地震の被災地に音楽を通し希望を届ける音楽祭「ルツェルン・フェスティバル アーク・ノヴァ 松島2013」が宮城県松島町で開催される。

大震災の直後、ヨーロッパの三大音楽フェスティバルの一つであるスイスの「ルツェルン・フェスティバル」の呼びかけで始動したプロジェクト。再生のシンボルになるよう「新しい方舟」=アーク・ノヴァと名付けられ、文化・精神の長期的復興への視点において、音楽を中心に様々な芸術を詰め込んで巡回させる音楽祭を構想する。


会場のコンサートホールは、建築家の磯崎新氏と彫刻家のアニッシュ・カプーア氏が協働で手掛ける、空気膜構造の可動式コンサートホール。


<磯崎氏によるスケッチ>
<アニッシュ・カプーア氏によるドローイング>



<アーク・ノヴァ 形状スタディ模型>



<アーク・ノヴァ 内観模型>



内部は一つの連続した空間となっており、オーケストラ公演時には500人の収容を想定、幅30m×長さ36m、高さ最高18m程度の大きさになる。内部に舞台や音響に必要な装置が配置され、膜は折りたたみ、各装置は分解してトラックに収納し、各地を巡回できるようになっている。

ホール内の音響反射板や座席の素材は、津波被害と地盤沈下によって伐採を余儀なくされた国宝瑞巌寺の参道の杉を活用し、宮城県中央森林組合と石巻工房が協働して制作を行う。


2013927日~1014日 宮城県松島町で開催予定。

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