銘建工業は、関東向けの集成材輸送について、JR貨物を活用した鉄道輸送を導入し、2026年5月から本格稼働を開始したと発表した。従来のトラックやトレーラーによる輸送に加え、鉄道を組み合わせるモーダルシフトの取り組みで、安定供給と環境負荷低減の両立を図る。導入に先立ち、同社は同年3月に関東方面のプレカット工場向け資材を対象に試験輸送を実施し、品質やスケジュールの面で検証を行った。
今回の取り組みでは、長距離かつ大量輸送が求められる幹線部分を鉄道が担い、トラックが集配や現場対応を担う役割分担を採用する。これにより、輸送全体の効率化と安定化を図るとともに、物流網の柔軟性を確保する狙いがある。鉄道輸送は大量輸送に適し、天候や交通事情の影響を受けにくい特性を持つとされる。同時に、トラック輸送の機動力を補完することで、供給体制を維持しやすくなるとみられる。
背景には、資材物流を取り巻く環境の変化がある。燃料価格の上昇やトラックドライバー不足が深刻化する中、従来の輸送手段に依存した体制では安定供給の維持が難しくなりつつある。とりわけ建材分野では、工期や施工工程に直結するため、安定した物流確保が重要な課題となっている。このため、複数の輸送手段を組み合わせて最適化を図るモーダルシフトは、現実的な選択肢として関心が高まっている。
銘建工業は集成材やCLT(直交集成板)の製造を主力とし、製造過程で発生する木質資源を活用したバイオマス発電事業なども展開してきた。「あるものを使い切る」「新しい価値を提案する」という理念のもと、資源循環を意識した事業運営を進めており、今回の鉄道輸送導入もその延長線に位置づけられる。物流の段階まで含めた環境配慮と効率化を図る取り組みといえる。
銘建工業
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