「ル・シュバル」全景
建物は1990年竣工の鉄骨造地上3階建ての賃貸共同住宅で、これから子育てを考えている夫婦層向けの住宅となっている。各フロア毎に同じ間取りで改修が施され、12戸中5戸のリノベーション工事が竣工している。
(株)ブルースタジオ 大島芳彦氏
3階の住戸は、フラットだった天井を撤去することにより、天井高が最高部で3,100mmまで高くなり、ペントハウスのように開放的な室内空間を実現している。
2階の住戸では、インナーバルコニーを設けることにより今まで洗濯物を干す程度でしか使えなかったバルコニーが、お茶をしたりブランチを楽しんだりと「だんらん」の場になった。
2階住戸のインナーバルコニー
デッキ部は約6㎡あり、ビニールプールがおける広さを確保
また1階住戸には今後専用庭を作り、それぞれのフロアだから出来る空間に設計されている。
今回の改修工事に合わせ、「ル・シュバル」のオーナーが所有する隣接地を、地域住民が自由に利用することができる「コモンガーデン(私設公園)」として街にひらき、「家族とだんらん、地域とだんらん」のコンセプトのもと、地域で育てていく。地域愛を深めるような地域住人間の交流を促進することで、エリア価値を向上させ、人々に選ばれるまちづくりとしての役割を担うという。
「コモンガーデン」全景
この「コモンガーデン」には、近隣住民も使える菜園や子供たちが自由に地面に落書きのできるらくがき広場、地域の人々がワークショップで作り上げた小屋は「まちライブラリー」の仕組みが取り入れられ、読み終えた書籍を持ち寄り、地域で共有することで本をきっかけとした新たな交流も生まれることが期待される。
地域のワークショップで作られた小屋
「まちライブラリー」として利用される本棚
「ル・シュバル」は現在入居者を募集中
詳細はhttp://www.bluestudio.jp/rentsale/rs003500.html
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