2017年10月25日水曜日

“日本と台湾をコーヒーでつなぐ「DOMO CAFÉ」グランドオープン

“日本と台湾をつなぐ”をコンセプトとしたDOMO CAFÉ(ドウモカフェ)が、919日(火)にグランドオープンした。東京におけるアジア文化の発信地・新大久保で、「家のようにくつろぎながら、世界各国の友人と出会える場」を提供する。

©KAI NAKAMURA
▲新大久保の住宅街の一角、階段を降りた地下階に店を構える

こちらを運営するのは、台湾に拠点を置く旅行会社から事業を拡大してきたDOMO株式会社。大の旅行好きという代表の廖 惠萍(リョウ ケイヒン)氏は、店名に「ドウモ」という言葉を採用した経緯について「日本への出店を迷っていた際、知人からの『日本語ができなくても“すみません”“どうぞ”“どうも”―――この3つの言葉さえ理解できれば大丈夫』との励ましに背中を押され来日しました。すると、中でも「どうも」という言葉の汎用性が高く、非常に助けられました。また、ヨーロッパ圏を旅していた際には、道を尋ねた際、必ずと言っていいほど「あの尖った建物を目指せば迷わないよ」と“DUOMO”という言葉が伝えられました。“DUOMO”とは“教会”を意味する言葉です。“どうも”と“DUOMO”―――言語は違えど、この2つの言葉に非常に親和性を覚え、世界各国の人々が集い、家のようにくつろぐことのできる空間にしたい、と考え“DOMO CAFÉ”と名付けました」と語った。

▲メインビジュアル
カップや壁の色にもこのビジュアルが反映されている
©KAI NAKAMURA
▲左がカジュアルエリアで右がリラックスエリア
©KAI NAKAMURA
▲リラックスエリアの奥にはソファ席も

 グラフィックデザインは台湾の人気イラストレーター・Milly(ミリー)氏、インテリアは台湾の新しい観光スポットとして注目を浴びる台中の“オペラハウス”の設計を長年担当した元・伊東豊雄建築設計事務所の建築家・佐野健太氏が担当し、クリエーターでも日台のコラボレーションを実現した。

「内装については特別なことはせず、あくまで素直に、誠実に設計しました。ここは元々は住宅で、真ん中には動かせない壁がありましたが、無理に動かさずに2つの異なる世界をつくろうと考え、ちょっと立ち寄った人や、一人で来た人が気軽に使える空間としてのカジュアルエリアと、複数人できたり、ゆっくりと過ごす人がうれしいリラックスエリアの2つの空間を展開しました」と佐野氏。また、天井の高さを思い切って変えてみたり、カウンターをひとつながりにするなどの試みも。カウンターは、主役であるコーヒーに注目が集まるよう、コーヒーを淹れるときの所作やマシーンを魅せるステージのようなイメージで設計したのだそう。

また、ブランドカラーのパステル調の“ピンク”と“グリーン”の壁をカフェスタッフが自らの手で仕上げるなど、「台湾と日本の国際交流が長く続くように」というメッセージを随所に込めている。



佐野健太(佐野健太建築設計事務所 代表)
一級建築士。東洋大学非常勤講師。

1997年     早稲田大学卒業(地理学)
2004年     横浜国立大学大学院修了(工学)
2004~2015年 伊東豊雄建築設計事務所に勤務
2015年     佐野健太建築設計事務所設立




また、空間だけでなくカフェメニューでも台湾と日本の「2者の個性(対比)」を感じられるよう、コーヒー豆は台湾の“浅煎り”と日本の“中深煎り”をご用意。ロースターの世界チャンピオンになった実績を持ち、昨今盛り上がりを見せる台湾コーヒー界をリードするFika Fika Café(フィカフィカ カフェ)と、廖氏が京都で感銘を受け、海外でも“レジェンド”と知られる田口護氏に師事した続木義也氏が営むカフェ・ヴェルディのコーヒーを味わうことができる。台湾で人気のあるお茶のような“軽い飲み心地”と日本の純喫茶で提供されるような“しっかりと深い味わい”を比べることで、新しいコーヒーの楽しみ方を提案する。


 ▲左からカフェ・ヴェルディの続木義也氏、Fika Fika Caféのジェームス チェン氏と
スタッフの○○さん

さらには、カフェ・ヴェルディの看板メニューである宝泉堂謹製丹波大納言の粒あんと求肥を使用した“小倉ホットサンドウィッチ”などの軽食や、新鮮なフルーツを使用した“台湾フルーツティー”も。台湾関連の書籍や台湾スタッフの在籍により、台湾文化を楽しめるカフェとしても利用することができる。
▲ほっとする甘さがうれしい小倉ホットサンドウィッチ





DOMO CAFÉ(ドウモカフェ)
住所 東京都新宿区百人町1-15-29 パティオ新宿G2号室
最寄り:JR新大久保駅
電話番号 03-3360-2545
営業時間 9002200(※9001100は朝食メニューを提供)
席数 35

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