日本最大の木製家具メーカー、カリモクが新ブランドをスタートするにあたり、エキシビション「KARIMOKU CASE STUDY」を開催中。
Karimoku Case Studyは「静謐な美への敬意」「素材の豊かな表情」「時間に左右されない魅力」に価値を見出し、この価値観を共有する国内外の建築家やデザイナーとのプロジェクトを通じて、特定の空間のためにデザインされたプロダクトを開発、製品化し、その背景や物語と共に世界に向けて提案する。
今年5月、デンマークのデザインイベント「3daysofdesign」期間中にKinfolkギャラリーで開催し、大変話題となった展示をAXIS Gallery内に再構成。プロダクトのデザインを手がけたデンマークのデザインスタジオ、Norm Architectsをクリエイティブ・ディレクターに迎え、同じくデザインを手がけた建築家・芦沢啓治氏と共に空間をキュレーション。デンマークや日本のクリエイターの作品を随所に取り入れながら、オフィスやリビングなど5つのシーンを展開。
3日(火)には加藤洋氏(カリモク家具 副社長)とFrederick Werner氏(Norm Architects)、芦沢啓治氏(芦沢啓治建築設計事務所代表)によるプレゼンテーションが行われた。
Frederick Werner氏、芦沢啓治氏、加藤洋氏 |
本企画「KARIMOKU CASE STUDY」の「空間から家具を考える」というアプローチについて、Frederick Werner氏は「我々Norm Architectsも芦沢啓治建築設計事務所にも通ずるが、プロダクトデザインと建築設計のふたつは切っても切れない関係。今回、家具の中に建築のディテールを活かしている。円滑かつシームレスな印象を与えるためだ」とした。
Norm Architectsとの協働について、芦沢啓治氏は「同じ経験をし、その上でカルチャーに関して同じ感覚を共有できるように東京、京都、香川など小さな旅行を繰り返した。私がデンマークに行って教会を見たりもした。同じ経験をすることで、違うデザインを生んでも、共通する芯を感じる家具ができていると思う」と話す。
本企画について、加藤洋氏は「カリモクとしてどうありたいのかを再定義するプロジェクトになった。今後もNorm Architectsのコンセプト“ソフトミニマリズム”や、芦沢啓治建築設計事務所の“オネストデザイン”といったフィロソフィーや、それ以外のフィロソフィーを共有し、いい家具でいい空間をつくり一人でも多くの方にいい人生を過ごしていただきたい」とした。
ダイニングテーブルとチェア(Norm Architects) |
リビング ソファとコーヒーテーブル(芦沢啓治建築設計事務所) |
家具の他に照明やテキスタイル、花器など様々なコラボレーターの協力によるエキシビション
家具を家具としてではなく、実際の空間とそこで生活する人に思いを馳せ、生まれた家具。 これまでとは違う視点からはじまる家具作り。カリモクの新たな挑戦に注目。
詳細はこちらを参照のこと。
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