2024年1月19日金曜日

展覧会「能作文徳+常山未央展:都市菌(としきのこ)――複数種の網目としての建築」開催


乃木坂にあるTOTOギャラリー・間では、建築設計や論考執筆に加え、国内外の大学を拠点に、建築・都市・生態系のリサーチを続ける能作文徳氏と常山未央氏の展覧会「都市菌(としきのこ)――複数種の網目としての建築」が、2024年1月18日(木)から3月24日(日)まで開催している。 

 


能作、常山両氏は、建築設計や論考執筆に加え、国内外の大学を拠点に、建築と都市と生態系の関係性リサーチを続けてきた。自宅兼事務所の「西大井のあな」では、鉄骨造の中古住宅に光と熱が循環する孔を開け、コンクリートで覆われた外構を自分達の手ではつり、土中改善を行うなど、エコロジカルな視点で改修している。 



「西大井のあな」 は、他で得た学びを実験し、次のプロジェクトへと展開させる実践の場となり、こうした都市の中に野生を取り戻す取り組みに加え、近年では石場建てや木組などの伝統知、藁や土壁といった土に還る素材を積極的に設計に取り入れている。 

 


彼らは都市を、「人間の手が入った多様な生物が暮らす居住域」だと捉えている。課題を抱える現代の都市の一部を分解し、その養分を吸収し、菌(きのこ)のように成長する。そんな腐敗と再生の網目の結節点として建築を捉え、野生や伝統知を手に、網目に切り込みを入れつなぎ直すことにより、複数種のネットワークを構築しようとしている。 

 


本展は、「西大井のあな」のさらなる改修案や、最新作「秋谷の木組(秋谷スマートハウスE 棟)」をはじめとするプロジェクトの断面図や模型などを通じて、網目をつなぎ直すために誰もが真似できる小さな試行錯誤を共有する試みである。その先に、人新世と呼ばれる時代における建築の可能性やビジョンを感じるだろう。 

 


能作文徳+常山未央展:都市菌(としきのこ)――複数種の網目としての建築

会期:2024年1月18日(木)~3月24日(日) 

開館時間:11:00~18:00 

休館日:月曜・祝日、ただし、2月11日(日・祝)は開館 

※TOTOギャラリー・間ウェブサイト(https://jp.toto.com/gallerma)にて最新情報をご確認ください 

入場料:無料 

会場:TOTOギャラリー・間 

   (〒107-0062 東京都港区南青山1-24-3 TOTO乃木坂ビル3F) 

   東京メトロ千代田線乃木坂駅3番出口徒歩1分 

   TEL 03-3402-1010 

   https://jp.toto.com/gallerma/about/map.htm 

主催:TOTOギャラリー・間 

企画: TOTOギャラリー・間運営委員会 

   (特別顧問=安藤忠雄、委員=貝島桃代/平田晃久/セン・クアン/田根 剛) 

後援:(一社)東京建築士会/(一社)東京都建築士事務所協会(公社)日本建築家協会関東甲信越支部/(一社)日本建築学会関東支部 

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