クロスメディア・パブリッシングは、2025年12月19日、日本初のDLT専門書『DLT 新しい木質材料が語る「持続可能な社会」のあり方』を発売した。DLTとは「Dowel Laminated Timber」の略で、板材に穴を開けて木ダボで固定するだけというシンプルな構造が特徴。接着剤も釘も使わないため環境負荷が低く、地域材や多様な樹種を活かせる“ローテク・マスティンバー”として世界的に注目されている。
本書の著者は、創業100年以上の材木卸「長谷川萬治商店」四代目の長谷川泰治氏と、法政大学教授でDLT研究の第一人者・網野禎昭氏。長谷川氏はソニーで生産革新に携わった経験を木材産業に応用し、地域材を活かす新しい材木屋のあり方を探求。網野氏は欧州でDLTの源流を研究し、森林資源の循環や建築文化を背景にその社会的意義を描いてきた。二人が語るのは、技術だけでなく産業や地域社会をつなぐ「木の未来のシステム」だ。
DLTは住宅から中大規模建築まで応用可能で、構造性能や耐火性能の検証も進んでいる。本書では、専門家でなくても理解できるよう、技術的特徴や設計の考え方を丁寧に解説。さらに、日本各地で進む実例も紹介されている。渋谷区や学校でのDLTベンチ、大館市役所の内装、宿泊施設やボルダリングウォール、地方自治体との産学官連携、ウクライナ材を使った平和祈念デザインウォールなど、木材利用が新しい文化やストーリーを生み出す現場が並ぶ。背景には、世界的な木造建築の再評価、日本が誇る樹種の多様性、脱炭素の流れがある。DLTは「多様性を受け入れる」「地域でつくり地域で使う」「大規模でなくても価値を生む」という思想を体現し、持続可能な社会の基盤を支える材料として期待されている。
『DLT 新しい木質材料が語る「持続可能な社会」のあり方』
著者:長谷川泰治、網野禎昭
定価:1,980円(税込)/A5判176ページ
ISBN:978-4-295-41170-3
著者:長谷川泰治、網野禎昭
定価:1,980円(税込)/A5判176ページ
ISBN:978-4-295-41170-3
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