エヌ・シー・エヌは4月16日、札幌市内で「第21回重量木骨プレミアムパートナー総会」を開いた。独自の耐震工法「SE構法」の登録施工店632社の中から選抜された工務店64社で構成するネットワークを中心に、提携するプレカット工場や資材メーカーを含む69社、約150人が全国から参加し、2026年度の重点施策と今後の連携の在り方について認識を共有した。
重量木骨プレミアムパートナーは、「顧客の資産と未来を守る」を理念に掲げ、構造性能と設計自由度を両立するSE構法の価値を実務の現場で体現する工務店ネットワークとして位置づけられている。総会冒頭では、代表取締役社長の田鎖郁男氏が2025年度の取り組みを総括し、インフレや建築資材価格の上昇が続く環境下では、住宅を単なる消費財ではなく資産としてどう示していくかが一段と重要になるとの認識を示した。そのうえで、単独企業では実行が難しい領域について、ネットワーク全体で補完し合いながら推進する2026年度の強化策を提示した。
続いて、常務執行役員の中川勝人氏が、各社の競争力を底上げするための具体的な施策に言及した。人口減少や新設住宅着工戸数の減少、住宅価格の高騰といった厳しい市場環境に触れつつも、富裕層の増加や中古マンション価格の上昇といった動きも踏まえ、注文住宅の価値をどう伝えていくかが問われていると指摘した。その解として、「建物のデザイン」「重量木骨のブランド力」「金融の仕組み」「会社の永続性」という四つの視点を軸に、グループとして住宅の資産価値を高めていく方針を明らかにした。
また、会社の永続性を考える具体例として、創業120周年を迎えた阿部建設の事例が紹介された。6代目の阿部将也氏が登壇し、「継承と多角化」をテーマに講演を行い、事業領域の拡張や組織・人材への投資を通じて、伝統と変革を両立させてきた経営の考え方を共有した。長期視点に立った経営判断の積み重ねが、企業価値の維持につながることを示す内容となった。
総会の終盤には、SE構法の品質を下支えするプレカット工場のうち、安定した性能と品質で資材供給に貢献したランバー宮崎協同組合に感謝状が贈られた。設計や施工に加え、部材加工を含む供給体制全体が住宅の品質と資産価値を左右するとの認識が、参加者の間で改めて共有された。
住宅市場の先行きが不透明感を増す中、エヌ・シー・エヌは、構造性能を基盤とした住宅の資産価値を明確に打ち出すことで差別化を図ってきた。プレミアムパートナー制度は、その思想を実践する中核的な枠組みであり、今回の総会は、選ばれた企業同士が課題意識と戦略をすり合わせる機会となった。資産価値ある住宅の具現化に向け、ネットワークとしての取り組みが次の段階へ進みつつあることを印象づける場だったといえる。
■「第21回重量木骨プレミアムパートナー総会」概要
日 時:2026年4月16日(木)14:00~17:00
会 場:札幌プリンスホテル
式次第:・開会挨拶
・2026年度方針のご提案 田鎖郁男(エヌ・シー・エヌ 代表取締役社長)
・2026年度 施策とプロモーション 中川勝人(エヌ・シー・エヌ 常務執行役員)
・重量木骨プレミアムパートナー 事例発表
・優秀プレカット工場表彰
・閉会挨拶
■「重量木骨プレミアムパートナー」実績(2025年1月~2025年12月)
・プレミアムパートナー社数:64社
・平均受注金額:56,322,464円(昨年比プラス6,700,000円)
・平均平米数(延床面積):139.15平方メートル(昨年比マイナス2.1平方メートル)
エヌ・シー・エヌ
https://www.ncn-se.co.jp

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