2016年5月17日火曜日

設計:手塚建築研究所/手塚貴晴+手塚由比    ふじようちえん「スマイルエッグス」内覧会

手塚建築研究所/手塚貴晴+手塚由比が設計した保育所ふじようちえん「スマイルエッグス」が竣工し、内覧会が開催された。 
今回の見学会は、ふじようちえん主催の義援金チャリティー見学会として企画され、「スマイルエッグス」の他に「ふじようちえん」「Ring Around a tree」「キッズテラス」といった施設も開放され、日本国内のみならず外国からの見学者も多く、同施設への関心の高さを感じさせられた。

「スマイルエッグス」 は、少し傾いた番傘の形
軒高は子供の大きさにあわせて思い切り低くなっており、一番低い所は80cm
床の10cmの段差は小さな子供たちが腰かけるための設え 
段差部分に開けられた孔は、オンドル空調の暖気吹き出し口となっている

スマイルエッグスは、乳児が過ごす保育園。 大半の時間を寝て過ごす事を思い、
子供たちが見上げる風景が、強く印象に残るようなデザインであることを心がけたという。
照明計画は、ぼんぼり光環境計画  構造設計は、オーノJAPANが担当



「スマイルエッグス」の竣工で、ふじようちえんの施設は「ふじようちえん」「Ring Around a tree」
「キッズテラス」の計4施設となった。
『9年前、ふじようちえんの園舎が完成した時、私達を囲むように、大勢の子供たちが楕円形の屋上の手摺の間から足を投げ出して座っているのを見て<建築が生き物>になったと感じた。」と、この日の鼎談で手塚由比氏は話をした。スマイルエッグスも間もなく開園し、たくさんの子供達がやってくる。その時に、建築は新たな命を吹き込まれ、さらに生き生きとするのだろう。
加藤園長と手塚建築研究所の「懐かしい未来をつくる」試みはまだまだ続く。



ふじようちえん スマイルエッグス
主要用途:保育所
構   造:木造
敷地面積:1180.00㎡
建築面積:112.51㎡
延床面積:99.61㎡
規   模:地上一階


設計:手塚建築研究所/手塚貴晴+手塚由比/担当:島田真弓・寺田和彦・斧田裕太
構造:オーノJAPAN/大野博史/担当:中野勝仁
照明:ぼんぼり光環境計画/角館まさひで/担当:竹内俊雄

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