外苑前にあるYAMAGIWAのショールーム、yamagiwa tokyoにて開催中の「フランク・ロイド・ライトへのオマージュ展 (2019) 」へ。
この展覧会は、フランク・ロイド・ライト生誕150年を迎えた2017年に、ライトのデザインの素晴らしさと、今日まで復刻を続けてきたYAMAGIWAのものづくりを伝えることが出来ないかと考え、開催がスタートし3回目となる。
2017年の第1回目では、建築家 坂茂氏、インテリアデザイナー 橋本夕紀夫氏、デザインスタジオ groovisions、2018年は第2回目として、建築家 伊東豊雄氏、デザイナー 皆川明氏、彫刻家 名和晃平氏を迎え、照明タリアセン2を原型とし、それぞれの解釈で表現されたオマージュ作品を展示・限定販売した。
(以下、作品についてのコメントはオフィシャル資料転記)
FORM OF LIGHT 透明な明かり 妹島和世氏(建築家)
透明な明かりは透明なアクリル球を重ねることでつくられる。タリアセンのように同じ形が連続することで表裏のない、どこから見てもきれいな形として空間に現れる。昼間はアクリルが周囲の光をやわらかく反射し、空間に溶け込むように佇み、周りがだんだん暗くなると、明かりとともに形が浮かび上がる。時間の移り変わりや置かれる場所によって、様々な表情を見せ、柔らかい光がかたちをつくる。
TALIESIN® LIGHT 永山祐子氏(建築家)ライト建築の有機的で重厚な空間から繊細で軽やかな空間へ、時代とともに変化する建築に合わせタリアセンを現代的に読み替えた。オリジナルの要素はそのままに面の構成から線の構成へ、木から金属へ。素材を薄く細く突き詰めることで構造物としての存在は消え、さらに遮光板のスチール表面に風景が映り込む事で空間に溶け込み、光のみが浮かび上がる。まさにニュースタンダードと呼ぶにふさわしい表現となった。
TALIESIN® ELEMENTS 鈴木啓太氏(プロダクトデザイナー)
物を生む現場からデザインを考えていたライト。帝国ホテルのタイル制作では新しく工場まで作ったという彼を称え、考えたのは「今彼が生きていたら、どのような素材と技法に挑んだのか」。ライトの建築や装飾に見られる正方形から着想を得て、3Dプリントで成形したセラミックパネルと、日本の伝統的な焼き物技術の融合を目指した。釉薬ならではの揺らぎと崩しが空間に表情を生み、ライトの不完全さをも愛でる感性を反映している。
これらの作品は、特別限定モデルとして11/21より期間限定で発売する。
また会場では、今回の作品の他、これまでの作品も一堂に展示。
会期は今週末11/24まで。
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