2025年1月16日木曜日

新・帝国劇場、劇場設計者は小堀哲夫氏

東京・丸の内の帝国劇場にて、2030年度に開場予定の新・帝国劇場の設計者が建築家の小堀哲夫氏となることが発表された。
2022年に実施された指名型プロポーザルコンペにて、様々な設計提案の中から帝国劇場の継承と発展を十分に理解し、新しい帝国劇場のあり方を的確に捉え、期待感に溢れる提案内容が評価され、選定された。(以下、パース画像の提供はすべて小堀哲夫建築設計事務所)
▲劇場エントランス(正面より)
© Tetsuo Kobori Architects
▲1/16に行われた記者会見にて
(左:東宝株式会社 常務執⾏役員 池田篤郎氏、右:設計者の小堀哲夫氏)

帝国劇場は1911年に初代劇場が開場、その後1966年に開場した2代目が現・帝国劇場(設計は故・谷口吉郎氏)で今回は3代目となる。

新・帝国劇場の建築デザインコンセプトは「THE VEIL」。
皇居に面し、水のきらめき・美しい光・豊かな緑といった唯一無二の環境に恵まれている帝国劇場の場所を活かし、それらの自然を纏い、自然に包み込まれるようなイメージが新しい劇場にふさわしいと考えコンセプトとした。自然の移ろいを感じながら、ヴェールの向こう側の世界を想像することで、人々の期待感は最高潮に達し、またホワイエの華やかな風景が街から垣間見えることで、街の舞台となるような劇場となる。
正面性をもったエントランス・ホワイエ・客席・舞台への連続性は、新たな帝国劇場の格式をつくる。ヴェールのように幾重にも重なる空間をくぐり、体験が変化していくことで、客席に至るまでのアプローチ全体も含めて、この場所でしかできない豊かな観劇体験をつくり出す。帝国劇場のもつ華やかさを発展させながら、世界に向けて発信できる日本の劇場として、すべての人に高揚を与える、そして心地よい空間となることを目指す。
▲劇場エントランス(有楽町側より)
© Tetsuo Kobori Architects

▲遠景イメージ(敷地南西側より)
© Tetsuo Kobori Architects

▲遠景イメージ(敷地西側より)
© Tetsuo Kobori Architects

▲客席(上手側より)
© Tetsuo Kobori Architects

現・帝国劇場は2025年2月をもって休館。新・帝国劇場は2023年度中の開場予定。

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