2026年5月6日水曜日

【イトーキ】東京大学に国産木材を活用した共創空間「co-niwa Econifa」を企画・設計

イトーキは5月15日、東京大学において国産木材を活用した共創空間「co-niwa Econifa(コニワ エコニファ)」を企画・設計し、空間デザインから納入までを行ったと発表した。学生と教員が日常的に集い、交流や新たな価値創出を促すコミュニケーションスペースとして整備され、専門分野や立場を越えた対話や協働の機会創出を狙う。
同空間は、「ともに」を意味する「co」と、人が自然に集う場を指す「庭(niwa)」を組み合わせた名称を採用し、利用者が自然に集まり共創が生まれる場づくりを意図している。内装には国産木材を用い、温かみのある環境を演出するとともに、交流を誘発するレイアウトを取り入れた。家具には大型テーブル「silta(シルタ)」や、木材仕様のチェア「vertebra03 WOOD(バーテブラ03ウッド)」など、同社の国産材活用ソリューション「Econifa」に基づく製品を採用し、空間全体で統一した木質デザインを実現している。

設計面では、偶発的な出会いや議論が生まれる環境づくりを重視し、用途を限定しない柔軟な配置とすることで、多様な活動への対応を可能にした。木材の特性を生かした質感や調湿性などの要素を取り入れ、利用者の心理的な快適性にも配慮している点も特徴の一つとなっている。
本取り組みは、イトーキが2025年に農林水産省と締結した「建築物木材利用促進協定」に基づく施策の一環として位置づけられる。同社は5年間で国産材3,250立方メートルの利用を目指しており、今回の空間整備もその具体事例に含まれる。大学施設における木材活用を通じて、教育・研究環境の質向上と資源循環の両立を図る狙いがある。

イトーキが展開する「Econifa」は、国産木材を活用した家具および空間づくりを通じて、森林資源の循環利用と快適な環境の創出を両立する取り組みとして2010年に開始された。
自治体や森林組合、素材加工事業者、家具メーカーなどと連携し、樹種を問わず木材の選定から設計、製造、納入までを一貫して担う体制を構築してきた実績を持つ。近年は、木質化された空間が人に与える影響について、大学や研究機関と共同で実証実験を進めている。木材を多用したオフィス環境において、ストレスの軽減や心理的快適性、湿度調整といった効果に一定の傾向が確認されており、これらの知見を空間設計に反映している。
こうした研究成果は、働く人や学ぶ人のパフォーマンスやエンゲージメントの向上といった側面への寄与が期待されている。企業経営において人的資本への関心が高まる中で、環境要因が与える影響を踏まえた空間づくりの重要性が増している。今回の共創空間は、教育機関における木質化と共創促進を組み合わせた事例として位置づけられ、国産材活用の新たな展開を示すものとなる。イトーキは今後も、国産木材の利用促進と科学的知見に基づく空間価値の創出を通じて、持続的な社会の構築とウェルビーイングの向上への貢献を進めるとしている。



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