2026年6月1日月曜日

【アルマーニ / カーザ】2026 新作コレクション "ORIGINS"を発表

アルマーニ/カーザは2026年の新作コレクション「Origins」を、ミラノ・コルソ・ヴェネツィア14番地の旗艦店で発表した。展示は単なる新作紹介にとどまらず、ブランドを象徴するプロダクトから住空間へと広がるストーリーとして構成されており、過去と現在を往還するような体験性を意図している。
会場の導入となる1階では、「アイコン」と位置づけられる家具や照明が新作とともに提示された。BALOONアームチェアやTOKYOアームチェア、LOGOランプなど、長年にわたりブランドの美学を体現してきたプロダクトを軸に、進化を続けながらも変わらない本質が強調される構成となっている。外からはシルエットとして浮かび上がり、内部に入ることで全体像が明らかになる演出が施され、黒いドレープと金色の展示ケースにより舞台的な空間が演出されている。

一方、2階はジョルジオ・アルマーニの住まいに着想を得たリビング空間として展開される。ここでは、日常的なくつろぎと来客を迎える場としての機能という二面性を軸に、三つの異なるエリアが設けられた。空間にはアルマーニの自邸を想起させる手描きの水彩画が背景として配され、家具や素材、光の関係性を通じて、生活空間としてのヴィジョンが具体化されている。

展示されるプロダクトも、それぞれの場面に応じた構成を見せる。ギャラリーウォールを描いたエリアでは、新作のBORGONUOVOゲームテーブルや、フロアタイプへと発展したLOGOランプが置かれ、チェッカーフロアとの対比により柔らかな色彩が引き立てられる。階段と黒豹の彫刻をモチーフとした空間では、ストーンウォッシュ加工のソファやジャカード織のアームチェア、ブラックアッシュ材のテーブルが配置され、素材と色彩の緊張関係が表現されている。

さらに暖炉と大きな窓を描いた壁面を背景とするエリアでは、ウール素材の新作ソファやアームチェア、ブックケースが並び、親密で落ち着いた時間が流れる空間が演出される。最後のエリアではパンテッレリア島の風景を想起させる背景のもと、モジュラーソファやローテーブル、照明が配置され、「人と過ごす時間」を主題とした開放的な場が提示されている。

全体を通じ、空間は小物や装飾によって完成され、アルマーニ/カーザが掲げるもてなしの美学が体現されている。シンプルであることと、時間とともに変化し続けること。コレクション「Origins」は、その両立を軸に据えながら、ブランドのスタイルを改めて提示する試みとして位置づけられる。



ジョルジオ アルマーニ ジャパン