2026年8月20日木曜日

【NUNO】京都・丹後の「糸」に迫る書籍『KYOTO ITOITO Exploring Tango Threads』刊行

京都・丹後の織物産地に息づく技術と創造性を、「糸」という視点から読み解く書籍『KYOTO ITOITO Exploring Tango Threads(京都いといと 理想の糸を求めて)』が刊行された。テキスタイルデザイナーの須藤玲子氏が率いるNUNO(布)と、コンテンポラリーデザインスタジオwe+が手がけたもので、2023年に京都と東京で開催され反響を呼んだ展覧会「KYOTO ITOITO」をベースに、新たな取材やビジュアルを加えて再構成した。
京都府北部の丹後地域は、日本を代表する絹織物産地として知られる。西陣織や京友禅を支える生産地として発展し、長年にわたり高度な染織技術を磨いてきた。一方で近年は、伝統技術を基盤としながらも新素材や新技術を積極的に取り入れ、国内外のデザイナーや建築家、ファッションブランドとの協業を通じて新たな価値創出を進めている。
本書の特徴は、織物ではなく、その原点である「糸」に焦点を当てている点にある。シルクだけでなく、ウールや麻、綿、和紙、さらには金属や貝殻といった多様な素材が一本の糸へと加工され、それらが織物へ発展していくプロセスを追いながら、丹後産地のものづくりの奥行きを浮かび上がらせている。

誌面では、須藤氏とNUNOが丹後の染織事業者6社と共同開発したテキスタイルを紹介。それぞれの布が生まれる背景にある製織技術や素材開発、職人たちの試行錯誤についても丁寧に掘り下げている。また、we+によるルポルタージュでは産地の工房や工場を巡りながら、糸が織物へと変化していく現場を記録。写真家・林雅之氏による高精細な撮り下ろし写真とともに、普段は見過ごされがちな糸の表情や製造現場の風景を伝えている。


KYOTO ITOITO Exploring Tango Threads
京都いといと 理想の糸を求めて 
目次
序文:丹後の糸に惹かれて
we+の丹後リサーチプロジェクト-理想の糸を求めて|林登志也、安藤北斗 織物会社の現場を訪ね。京都・丹後地区で紡がれてきた糸と布の歴史を知る 
一粒の繭|須藤玲子
複雑で繊細な撚糸の世界|林登志也 
丹後企業の技術細見|須藤玲子
各社プロフィールとNUNOと制作した布の紹介 
安田織物 / 柴田織物 / 田勇機業 / 宮眞 / 創作工房糸あそび / 民谷螺鈿
丹後織物の未来|高橋尚義



NUNO
https://www.nuno.com/



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