2020年9月18日金曜日

宮崎晃吉設計「OZONEカタログライブラリー」見学会

住まいとインテリアの情報センター「リビングデザインセンターOZONE」は、住まいやインテリアに関心の高い利用者の要望に応えるため、館内の住まいづくり・インテリア関連のソリューション施設をリニューアルした。家づくりとインテリア、それぞれを目的に来館する利用者の導線を考慮し、ソリューション施設を配置。目的に合わせて回遊することで、近隣ショールーム・ショップとの相乗効果を生み出し、ますます多様化する利用者の暮らしに寄り添うことのできる施設を目指した。

OZONEのエントランスである3Fには、「OZONEカタログライブラリー」が8月20日(木)にオープン。建材、家具、住宅設備等のカタログ配架やサンプル・実物製品の展示を行う、住まいの情報を求めるエンド・プロユーザー双方が活用できる場となる。

OZONEカタログライブラリー

什器上面にもロゴが

5階から吹き抜け越しに見下ろす

登録メーカーは、1枠から4枠まで展示に応じてボックスを借りられる。(有料)

電気配線が可能な棚もある

棚の下に延長コードが通っている
(普段は手前のカバーがされている)

4階につながる階段のすぐ隣に位置する情報コーナー
中に鉄板が仕込まれており磁石が使える。施工に1番苦労した点だそうだ

会場模型
左奥から手前にかけて一筆書きにして棚が並ぶ

コピー機(有料)でカタログやサンプル帳のコピーも可能

12のカテゴリーに分けられた建材、家具、住宅設備のカタログやサンプルが並ぶ
中に入ると迷路のようなのでマップで位置を把握するのも大切

企画展示コーナー(写真はイベント前のため椅子が並んでいる)
住まい、環境などから毎回関心の高いテーマを取り上げ、関連商品を発信

外周には住まいやインテリアに関する雑誌や書籍が並ぶ
コーナーは曲線を帯びていて回遊しやすく、視線も通りやすい

カタログライブラリーの設計を担当した宮崎晃吉氏(HAGI STUDIO

コロナ禍で世界中の人が家から出られない状況になり、まちに対する目線が変わった。リアルな空間の存在意義を捉えなおす期間となった。今やカタログや本はインターネットでいくらでも検索や保存ができる。検索性や網羅性はバーチャルに敵わないが、リアルの本屋や図書館、ライブラリーの価値は、その場を歩きながらランダムに情報を摂取できる体験である。膨大な情報の中で何を取捨選択していくかということはリアルの空間だからこそできる体験になる。能動性、偶発性を生み出し、予期せぬ出会いを生む場所となるようデザインした。設計の工夫点としては、ここがOZONEの中心となる場であることと、吹き抜けがあるので上からの目線を意識している。俯瞰した時の見え方を場所の魅力となるようにして作った。

OZONEインテリアデザインスタジオ
館内ショールーム・ショップから、外部メーカーに至るまで、利用者の要望に合わせて相応しいインテリア空間を提案する

スタジオ手前では「new normal」と題し
コロナ禍で主流となったホームワーキングの空間を提案

今回リニューアルしたカタログライブラリーとインテリアデザインスタジオはS棟パークタワーホールとN棟コンランショップを繋ぐ位置にあり月平均約2万7千人が移動する。プロのみでなくエンドユーザーをOZONEに引き込む仕掛けとして期待される

打ち合わせブースやテーブル、6階「家designスタジオ」もリニューアルしている。

詳細はOZONE公式HPを参照のこと。

0 件のコメント: