アイカ工業は、高機能塗り床材の新ブランド「ジョリエースネオ」を立ち上げ、7月13日に発売した。半導体工場や精密機械工場、データセンター、クリーンルームといった高度な製造環境に向けた製品群で、低臭、低アウトガス、高耐久といった性能を強化。製造現場で求められる環境管理レベルの高度化に対応する新たな塗り床材ブランドとして展開する。
近年、半導体や電子部品の製造施設、データセンターなどでは、温度や湿度、清浄度の管理に加え、建材から発生する微量な化学物質への対策も重要なテーマとなっている。製造装置の高精度化が進むなか、床材に対しても従来以上に厳しい性能が求められるようになった。また、工場を稼働させながら進める改修工事の増加を背景に、施工時の臭気低減や環境負荷への配慮も重視されている。こうした市場ニーズを受けて誕生したのが「ジョリエースネオ」だ。アイカ工業が長年展開してきた塗り床材ブランド「ジョリエース」のうち、特に高機能な製品群を再編し、新たなブランドとして体系化した。新ブランドでは、従来製品を移行するだけでなく、「ジョリエースネオ E水系コーティング工法」と「ジョリエースネオ E水系ドーデンコーティング工法」の2工法を新たに開発。用途や要求性能に応じて選択できる全10工法をラインアップしている。
製品の特徴
クリーンな製造環境づくりに配慮した性能にある。水系タイプの工法では揮発性有機化合物(VOC)を使用せず、施工時の臭気を大幅に抑制。新築はもちろん、稼働中施設の改修工事や、臭気への配慮が求められる現場にも対応できる。また、厚生労働省が指定するVOC13物質や、文部科学省の学校環境衛生基準で定める6物質を含有しておらず、公共施設などでも安心して採用しやすい工法となっている。
中でも半導体工場などで注目されるのが、低アウトガス性能だ。アウトガスは建材などから放出されるごく微量のガス成分で、精密機器の誤作動や製品不良の原因になることがある。その発生を低く抑えることで、半導体製造施設やスーパークリーンルーム、データセンターなど、高度な環境管理が求められる施設へ対応可能な工法もラインナップしている。
※ジョリエースネオでは、用途や要求性能に応じた10工法をラインナップしており、工法ごとに備える機能や性能が異なります。
施工性の向上
ラインアップには、下地コンクリート打設後の早期施工に対応する工法や、省工程化を実現した工法を用意。工期短縮による早期稼働を可能にし、特に改修工事では休業期間の短縮や総工事費の抑制につながる。建設コストだけでなく、施設運営を含めたトータルコスト低減にも貢献する考えだ。
耐久性能の進化
新開発の「E水系コーティング工法」は、低アウトガス性能を維持しながら耐摩耗性や硬度を向上させ、紫外線による黄変も抑制。ジョリエースブランドから移行した「Eドーデン流しのべNCP工法 低アウトガス仕様」では、帯電防止性能を強化するとともに、従来必要だった導電中塗り層を不要とすることで施工工程を簡略化している。
ラインアップは全10工法。設計価格は3000円/平方メートルから。アイカ工業では半導体工場、精密機械工場、データセンターを中心に提案を進め、年間売上1億円を目指す。

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