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2026年10月8日木曜日

【SOAR NY】 ラフォーレ原宿の円筒形の建物を巨大な遊具に

 ニューヨーク・ブルックリンを拠点とするデザインスタジオSOAR NYは、ラフォーレ原宿の2026年秋冬シーズン広告ビジュアルのアートディレクションを担当し、「LAFORET THE PLAYGROUND」をコンセプトとした広告展開を実施している。アートディレクションを手がけたのは同スタジオ代表の花原正基氏で、ラフォーレ原宿の象徴的な円筒形建築を広告表現の一部として活用した点が大きな特徴となっている。
今回の企画は、ラフォーレ原宿が持つ独自の魅力を見つめ直すことから始まった。ロリータ、ストリート、ハイファッションなど、多様なファッションカルチャーが一つの建物の中に共存する同館を、花原氏は原宿らしいカオス性を体現する存在と捉え、「自分らしい表現を探しに来る場所」であり、夢中になれる遊び場として再解釈したという。そこから導かれたのが「LAFORET THE PLAYGROUND」というコンセプトで、誰もが自由に楽しめる遊び場とファッションの融合をテーマに据えた。

ビジュアルでは、洗練されたファッションに身を包んだモデルたちが遊具で遊ぶ姿を描写している。大人たちが本気で遊び場を楽しむという意外性が、ラフォーレ原宿らしい自由な価値観や遊び心を表現しており、ファッション広告でありながら街のカルチャーそのものを映し出す内容となっている。
中でも注目されるのが、神宮前交差点に面した円筒形ファサードを構図の一部として取り込んだデザイン手法だ。通常の広告が建物を掲出面として扱うのに対し、今回のビジュアルでは「うんてい」の曲線と建築のカーブを連続させ、モデルの身体の動きも含めて一つの造形として設計した。建築は背景ではなく、コンセプトを成立させる重要な要素となっており、広告と建築が一体となった表現を実現している。

撮影は東京ではなくニューヨーク・ブルックリンの実在する公園で行われた。スタジオで遊具を再現するのではなく、実際の遊具を使用することで自然な動きや表情を引き出し、リアリティのある世界観を構築したという。また、色彩豊かで造形的にも特徴のあるニューヨークの遊具を取り入れることで、多様な文化が混ざり合う原宿の街との共通性を表現した。

制作過程では、原宿の街を歩く人々の視点も重視された。外壁広告は歩行者が地上から見上げることを前提とするため、縮小模型を用いて円筒形建築での見え方を繰り返し検証しながら構図を調整したという。都市空間と建築、広告表現を一体的に捉えた今回の取り組みは、ラフォーレ原宿の存在そのものをメディアとして活用する新たな試みとして注目を集めている。



SOAR NY
https://www.soarnewyork.com