2026年9月30日水曜日

【Wonderwall】片山正通 氏がインテリアデザインを手がけた「Drawer 青山店」がオープン

Wonderwall®は、同社代表でインテリアデザイナーの片山正通氏が手がける「Drawer 青山店」のリニューアルプロジェクトを担当し、同店が2026年9月10日に営業を再開したと発表した。2003年のブランドデビューと同時に誕生した旗艦店の刷新であり、23年にわたって培われてきた店舗の記憶や空間の個性を継承しながら、現代のブランド像に合わせて再構築した。

今回のリニューアルでは、「継承と深化」をデザインコンセプトに掲げた。店舗が長年育んできたアイデンティティやブランドとともに積み重ねてきた時間を受け継ぎつつ、新たな素材や意匠を加えることで、過去と現在をつなぐ空間へと昇華させたという。オンラインで多様な商品が購入できる時代において、実際に店舗を訪れ、商品を手に取り、スタッフとの対話を通じて得られる体験価値に着目し、人と商品、人と人、そして空間との出会いがブランドの記憶として蓄積される場を目指した。
外観では、2003年の開業以来、「Drawer 青山店」の象徴として親しまれてきたR形状のガラスファサードを継承しながら、新たに重厚感のある黒テラゾを組み合わせた。従来の意匠と新しい素材を対立させるのではなく、相互に引き立て合う関係として再編集することで、「上質なものを受け継ぐ」というブランドの思想を表現したとしている。

店内空間には、グレーの左官仕上げによる楕円アーチを連続的に配置した。2003年当時のデザインに通底するシンメトリーの構成を踏襲しながら、アーチを重ねることで来店者の視線や動線を緩やかに誘導し、商品との出会いを積み重ねながら店の奥へと導く空間演出を図った。空間全体に連続性と奥行きを持たせることで、買い物そのものを体験として味わえる構成に仕上げている。

一方で、ブランドを象徴してきた既存要素は積極的に残した。ドロワー型什器や裸電球を用いたシャンデリア、クラシックなハンガーラックなどは継承されており、単なる設備としてではなく、ブランドが歩んできた時間や記憶を体現する存在として位置付けられている。また、店舗奥のカウンターには新たなシンボルとして黒大理石を採用し、グレー左官との対比によって空間全体を引き締めるとともに、ブランドの世界観にさらなる深みを加えた。

片山氏は、Drawer 青山店について「ブランドデビュー以来、ともに時間を重ねてきた特別な場所」としたうえで、長く親しまれてきた店舗の空気感を受け継ぎながら、これからのDrawerにふさわしい空間として静かに深化させることを目指したとコメントしている。長年の顧客には変わらない安心感を、新たな来店者には新鮮な発見を提供する場として、リアル店舗ならではの価値を改めて提示する狙いがあるとみられる。





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