一般社団法人小嶋一浩アーカイブは、建築家・小嶋一浩(1958–2016)が遺したスケッチやノートなどを探索・閲覧できるデジタルアーカイブ「小嶋一浩アーカイブ」を開発し、没後10 年にあたる2026 年10 月13 日に公開された。
「小嶋一浩アーカイブ」は東京大学大学院情報学環の渡邉英徳教授、同大学史料編纂所の中村覚准教授らが、開発協力と学術支援を行い、261 件の資料情報と11,552 画像を収録される。
アーカイブの特徴として、手書きの一次資料(写真2)に付与された注釈と、複数の視点から資料を探索する仕組み(探索画面)(写真1)が組み合わされ体系化された点である。
同じプロジェクトに関する記述を複数のノートから探したり、時期や地名を手がかりに記録を読み比べられることが可能となり、建築史研究や設計教育において、完成作品とその創作過程をあわせて学ぶための資料基盤としての活用が期待される。
■人手とAI の注釈を手がかりに資料をつなぐ
注釈には、資料の日付、地名、プロジェクト名が関連付けられることで、一つのトピックから様々な資料を時間軸や場所に合わせて横断的に探索することが可能である。
また、探索画面は3D 空間での俯瞰と個々のページの詳細閲覧が可能することが可能な仕様であり、建築家の創作過程を一次資料から読み解くための基盤となることが期待される。
資料の公開範囲は権利関係と個人情報を確認した資料に限り、一般閲覧と会員向け閲覧を設けられる。会員向けの詳細閲覧では、画像共有の国際標準であるIIIF(トリプルアイエフ)(注1)に対応したビューアで、筆跡や描線の細部まで拡大して閲覧することが可能である。
(注1)IIIF (トリプルアイエフ)はInternational Image Interoperability Framework の略称で、デジタル画像などを共通の仕組みで公開・利用するための国際的な標準規格です。対応する閲覧ツールを通じて画像の拡大や比較などが可能である。
■「小嶋一浩アーカイブ」公開・利用について
〇名称:小嶋一浩アーカイブ(Kazuhiro Kojima Archive)
〇URL(アーカイブ・法人公式サイト):https://kojima-archive.jp/
(日本語・英語)
〇開発・運営:一般社団法人小嶋一浩アーカイブ
一般の利用者は資料や注釈の全体像を見渡し、選ばれた一部の資料画像を閲覧できます。賛助会員向けには170 件・6,991 画像を提供します。賛助会員は、2026 年11 月に受付を開始する予定です。
収録画像のすべてが閲覧対象ではありません。公開するのは、所蔵資料のうち権利関係と個人情報を確認したものに限ります。また、小嶋が関わったすべての資料を網羅するものではありません。資料の利用は、ウェブサイトに掲載する利用条件に従ってください。
小嶋一浩について
小嶋一浩(1958–2016 年10 月13 日逝去)は、大阪府生まれの建築家。1984 年に東京大学大学院修士課程を修了し、博士課程在学中の1986 年に建築設計事務所「シーラカンス」を共同設立しました。東京理科大学、横浜国立大学の教授を務め、建築設計と教育の両面で活動しました。


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