YKK APは、スチール折板屋根カーポート「ジーポート Pro」シリーズの新製品として、上吊り屋根仕様の「ジーポート Pro BASE」を10月15日に発売すると発表した。耐積雪性能100センチ、150センチ、200センチタイプを先行投入し、2027年春には30センチ、50センチタイプを追加する予定で、2026年度の売上目標は2億4000万円としている。
新製品は、従来シリーズが備える高い耐風圧強度と耐積雪性能を維持しながら、意匠性を高めた点が特徴となる。屋根を支える梁を屋根上部に配置する上吊り構造を採用したことで、カーポート内部から梁が見えないすっきりとした空間を実現。無骨な印象になりがちなスチール折板屋根のカーポートに対し、住宅や外構になじむシンプルで洗練されたデザインを追求した。
また、オプションとして設ける軒天パネルは、奥行き方向に伸びる一枚板のような意匠を採用し、ドライチークやステインウォールナットなど全8色を用意。ダウンライト照明の設置にも対応し、夜間の安全性を確保しながら高級感のある空間演出を可能にした。さらに、雨や雪の吹き込みを抑えつつ視線を遮るサイドパネルもラインアップし、ポリカーボネート製の「たてラインタイプ」とアルミ製の「目隠しパネル」の2種類を展開する。これらのオプションを組み合わせることで、車を保護するだけでなく、アウトドアやDIY、ガーデニングなどを楽しむ生活空間としての活用も提案する。
性能面では、シリーズ共通の特長である基準風速V0=46メートル毎秒の耐風圧強度を確保し、日本全国の強風地域に対応する。耐積雪性能は最大200センチまで選択可能で、北海道や東北、北陸などの多雪地域を含め幅広いエリアでの設置を想定している。近年頻発する大型台風やゲリラ豪雨、短時間の大雪といった自然災害への備えとして、安全性と安心感を両立した商品と位置付ける。
近年、カーポート市場では高い耐風圧性や耐積雪性を備えたスチール折板屋根製品への需要が根強い一方、積雪の少ない地域では住宅デザインとの調和を重視したアルミ屋根製品の人気が高まっているという。YKK APはこうした市場環境を踏まえ、強度性能を確保しながらデザイン性も両立した製品の開発を進めてきた。
「ジーポート Pro BASE」は、自然災害への対応力を求める地域だけでなく、住まい全体の景観やライフスタイルとの調和を重視する需要にも応える商品として投入される。カーポートを単なる駐車スペースではなく、暮らしを楽しむ拠点(BASE)として提案することで、エクステリア市場における新たな価値創出を目指す考えだ。
YKK AP
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